SSTRから帰宅した直後の出来事です。
終始豪雨に見舞われる中、羽咋から6時間以上高速を走ったものですから、トノカバーに吹き付けた防水スプレーの効力は失われ完全に水が染みこんでしまいました。
雑巾のように絞れるレベルです。
軒下に干して乾かしたいところですが、あいにく一週間近く雨が降り続ける予報でした。
濡れたまま放置してカビでも生えたら大変ですから、乾燥機で強制的に乾燥させることにします。
ところがこの判断は失敗でした・・・。
・・・ちぢんどるやないか~いっ!
ヒネリ金具に取りつけるとパッツンパッツンです。
ギアアップに初めから付いているトノカバーはコーデュラナイロンを使用したファブリックです。
コーデュラ自体は通常のナイロンよりも7倍も強いらしいのですが、あくまでもナイロンであり熱耐性はさほど高くないみたいです。
トノカバーの乾燥機使用はダメ絶対!
(もしかしたらマニュアルに書いてあるかも)
同時期、トノカバーからしみこんだ雨水がかなり船の中に浸入した事を某SNSの話題にしたところ、ホンダ販売門真の社長から試作オリジナルトノカバーの評価貸出をお申し出いただきました。
送られてきた試作品はトラックの荷台に使われているような丈夫なビニール生地製でなかなかの質感です。
実際、射撃ツーの時に試用したところ、一滴の雨水を漏らすこと無く猟銃を雨から守ったのでした。
アシストグリップからトランクリッドの前縁まですっぽり覆うサイズで防水性は抜群ですが、自ずとトランクの開閉が煩わしくなり、防水性と利便性がトレードオフになるという順当なジレンマが発生。
普段は純正トノカバーを使用して、旅先で大雨に遭遇した場合とか、雨のなか露天駐車せざるを得ない場合などに純正トノカバーの上に着用するオーバーカバー的な使い方が最も効果的な製品であるという感想を持ちました。
その辺りを報告して一旦返却。また面白いものが出来たらぜひ教えて下さいね!
2016/11/13追記 直接お会いする機会があったので伺ったところ、元々オーバーカバーとして開発されたそうです、納得!
さて、試作品を借りて判ったのは防水性と利便性を両立させるのはとても難しいということ。
普通は好んで雨の中を走りませんから、出先で不運にも雨に見舞われた場合ぐらいしか防水性が重要になるケースはありません。
しかしそのレアケースにより湿ったシュラフで一夜を過ごす不快を味わうハメになるのですから悩ましいところです。
いずれにせよパツンパツンなトノカバーは交換せねばならず、無難にウラル純正品を取り寄せることにしました。
せっかくですからコーデュラ製のかわりに黒の合皮をチョイス。
合皮すなわちビニール素材ですからファブリックよりは防水性も高いはずです。
早速アメリカの某ショップに発注。
到着した合皮製のトノカバーを手に取るとまず気づくのはその重さです、量ってみるとファブリックの約3倍の重さがありました。
実際に装着してみると...
あれ?何かおかしい。
これ、左カー用じゃね?
インボイスを見直してみるも、左カー用のトノカバーを指定した形跡はありませんから、下請けの縫製屋かショップが梱包を間違えた様子です。
さてどうしたものか orz..