2021.08.22
ステンレススポークを組み上げホイールの振れ取りをしていると、リアホイールのハブベアリングの1つがおかしいことに気づきました。
まぁこんな事もあろうかと予備部品は常に用意してあります!
↑ 5年近く出番が無く箱はボロボロですが...。
不具合のあるベアリングを取り外し様子を見てみます、オイルシールを外すと...
↑ 保持器の一部が転げ出てきました、コレが原因なのでしょうか?
さらに保持器を外して内輪・外輪・転動体に分割します。
↑ 内輪のレースにフレーキングが発生しており、汚れたグリースに混じって金属粉がポロポロと出てきました。
↑ 外輪のレースにも損傷が発生しています...
↓ 8個ある転動体のうち1つがボロボロです。
フレーキングが発生した位置はレースのセンターではなく片側に寄っていることから、スラスト方向の強いストレスから発生したと推測されます。
サイドカーは車体が傾かないためモロに横方向の荷重がかかるからさもありなん。
おそらくフレーキング発生→金属粉がレースに詰まる→転動体にムリな力が掛かる→保持器破損といった流れでしょう。
ベアリング自体は世界最大手スウェーデンのSKF製ですから品質に問題があったとは思えません。
NTN製のベアリングに交換しましたが今後も同様の症状が発生しないか要注意経過観察です、短期間で再発するようならアクスルシャフトの締結力不足やディスタンスカラーの変形などが考えられそうです。
おまけ。
えぇェ ( ´Д`) pic.twitter.com/IpZieriNgg
— junker@M-mode (@junker1977) August 18, 2021
破損したベアリングではありませんが、ハブとベアリングの嵌めあいが甘く、外輪が空回りしています。
この辺りの精度の低さも影響してるかもしれませんね。