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ウラルミーティング

2017.06.11

バイク雑誌向けの取材ということで首都圏のウラルが湘南平に12台集結!

ジャパンウラルのブラド社長や雑誌取材を取材?するロシアのメディアも参加してとても盛り上がりました。
普段ほとんど目にすることの無いマイナーなウラルですが、これだけ集まるとメジャーなバイクなんじゃないかと錯覚しちゃいますね。
各オーナー独自のカスタムを見ながらあれこれ談義しているとあっという間に時間が経ってしまいます。
自分も先日取り付けた新型メーターをたっぷり自慢して大満足です^^;


こうして楽しめたのも現場をセッティングした芝崎モータース様御尽力の賜です、本当にありがとうございました。

ウラル探し

2017.05.13

今年のゴールデンウィークはモスクワへ旅行に行ってきました。
ロシア旅行は3回目、入国回数では4回目になり合計した滞在日数は20日ぐらいになるはずです。

しかし、これだけロシアを旅してもウラルサイドカーを見たことは一度もありません。

エレクトリーチカ(近郊電車)の中で気さくに話しかけてきたオバちゃんにスマホでウラルの写真を見せても、ロシアのバイクだとはわからない様子でした。
日本語ガイドのモスクヴィッチも「クビンカ(戦車博物館)で見たことあります!」というレベルの認識。

あれ?もしかするとウラルってロシアでもマイナーなんじゃないですかね?

唯一モスクワで見かけたサイドカーはヴェーデンハー(ВДНХ)の公園を走るレンタサイクルでした...w

それだけでは少々悔しいので、地下鉄と電車を乗り継いでモスクワから1時間半ほど離れたグジェリ村までやってきました。
ロシアの伝統工芸の1つである「グジェリ焼き」はマトリョーシカと並んでお土産の定番でもあります。

グジェリ村にほど近いイグナーチェボ駅を降りると、周辺には何もなく少々心配になります。

そこから2kmほど歩くと、少しずつ建物が見えだしグジェリ焼きの工房に無事到着しました。

ここではウラルジャパンのショールームにも置いてあるサイドカーの置物をゲット!

コレを作ったアーティストの方にも会うことが出来、少々お話ししたところ4回も来日するほどの親日家で沖縄や小笠原など日本人でも滅多に行かないところに行ったことがあるとのこと。

ようやくモスクワ近郊でウラル?の面影を見つけることが出来たのでした。

東京モーターサイクルショー

2017.03.26

ウラルジャパンが久しぶりに東京モーターサイクルショーに出展するということで、2017年モデルの新型車を見に行ってきました。

1コマのブースでウラルが展示されると少々狭い感じでしたが、ロシア人モデルのおねいさんを起用するなど、かなり力を入れている様子でした。

新型車(2017年モデル)の変更点を存分に観察して自分の車輌に流用出来ないかと企みます。
・メーター → ACEWELLのOEMで間違いなし、車速信号の取り出しはドライブシャフトのカップリング部にマグネットとセンサーを取りつけている。

・シート → 従来より硬めでシート下に小物入れを装備、取り外しも簡単。

・パーキング → 左側ハンドルにレバー式のモノを装備。掛け忘れを防止するために移設したそうだが、イタズラのリスクが無いとも言えない感じ。

・スポットライトスイッチ → 右側ハンドルバーのスイッチで点灯可能、メインキーに依存しないのでイタズラによるバッテリー上がりが心配。
展示モデル(限定版サハラ)では船の中のスイッチはオプションのLEDフォグランプにアサインされていました。

ブースの注目度はかなり高く、人が尽きることはありません。
モデル目当てのカメコが相当数いたけれど、それでも老若男女が足を止め、試しに跨り、写真を撮っておりました。

かく言う自分は観察に夢中で写真を撮っていないことに帰宅してから気付きました。
おそまつ。

デジタルメーター

2017.03.13

2017モデルのスピードメーターはステッピングモーターを使ったデジタルメーターに変更された様子です。

この写真はMPH表示ですが、日本向けにはkm/hのメーターが装着されています。

メーター下部のCA085-156の表記から、台湾ACEWELL社のOEM品と見て間違いなさそうですね。

と、いうことはアナログメーターのモデルにデジタルメーターを入れる事も不可能ではないはずです。
インジケーターの類いが汎用の製品と異なるようなので、配線を工夫する必要がありそうですがなんとかなるでしょう。

また、CA085と同じ機能を備えているとすればタコメーター、油温、電圧、ツイントリップ他、便利な機能が使える事になります。

車速パルスの設定はGOST1578-76※に倣い624:1もしくは1000:1にすれば良いはずです。
感覚的には1000:1、ワイヤー1回転につき1メートルの設定ではないかと推測します。

ひとつ気になるのが、最近のデジタルメーターはプラスチックを多用していて安っぽく感じてしまうこと。
インパネ回りは言わば顔であり、その車を特徴付ける要素の1つであると言えます、MPHとkm/hが表記された少し垢抜けないデザインのアナログメーターは、ロシア的でとてもウラルに合っているように感じるのです。

利便性をとるか、従来のデザインを尊重するか、とても悩むところですね。


※GOST1578-76より抜粋
Передаточное отношение механизма спидометра от приводного вала к счетному узлу должно соответствовать 624:1 или 1000:1, если другое не оговорено в нормативных и (или) технических документах на спидометры конкретного типа.

くーるじゃぱん?

2017.03.13

北海道モーターサイクルショー2017 ウラルジャパンブース

販売店からクールジャパンを取り入れると聞いてはいたけれど、萌えに走りすぎず絶妙な絵柄に仕上げてますね。

個人的にはアリです。

牽引の可能性

2017.02.26

先日ウラル仲間と相模原のstage21さんに行ってきました。
ウラルによる牽引の可能性を調べるため、キャンピングカーなどの特殊車両を扱う専門店にお邪魔したのでした。

戦時中のサイドカーの写真を見ていると、牽引装置を付けたサイドカーをしばしば見かけます。
これと同じようなことが出来れば、積載量の多いサイドカーでさらに多くの荷物を運ぶ積載チャンピオンになれますね!

実際、URALで牽引するためのトレーラーヒッチもいくつか販売されており、ウラルジャパンからも引くことが出来ます。
↓ ウラルジャパンで扱っているものと同型のヒッチ

URAL of NEW ENGLANDでは450ドルほどで販売しています。

これを取り付けたウラルで試しに軽トレーラーの「幌馬車くん」を牽引してみることに...

軽枠いっぱいなのでかなりデカく、ウラルとほぼ同じ大きさがあります。

連結はヒッチボールにカプラーオン!

トレーラーのバランスが良いため大きな車体にも関わらずヒッチ部の垂直荷重は20kg程度。
ジャッキが付いていますが、使わずとも一人で簡単に連結できます。


↑ トレーラーを連結するとかなりの車長になります。
ウラル2台分より長く、後ろが全く見えません。
背の低いトレーラーにするか、船に補助ミラーを付けるなど工夫が必要です。

そもそも非力なウラルで牽引するのは実用的なのか?
敷地内で実際に牽引して感触を掴んでみます。

結果、意外と普通に引けていてビックリです。

とはいえ日本の道路は坂道だらけですから道を選ばないと厳しいケースが考えられます。
軽枠いっぱいのトレーラーではなくもっとライトなトレーラーの方がウラルには合っていると思いますが、車検を通さなくてはいけない関係上、トレーラーのシャーシはおいそれとワンオフ出来るものでは無く、すでに実績のあるシャーシを使用して上物だけ変えるのが一般的です。

自動車で牽引するサイズのトレーラーだと文字通り「荷が重い」かな?

雪道走行考察

2017.01.17

今期最大の寒波が訪れ、東北から関西に掛けて大雪に見舞われた所もあるようです。
積雪するとウラルの二駆性能を試したくなり、雪道に乗り出したくなるのは「ウラルあるある」の一つに数えられるのではないでしょうか?
実際、Twitterで今回の積雪をエンジョイする猛者のつぶやきを幾つか目にしていますし、海外のYoutube動画でもドリフトさせながら楽しそうに遊んでいるウラル乗りを見ることが出来るので「ウラル=雪道」の図式は成り立っているのでしょう。
かく言う自分も2014年2月の大雪では勇んで雪道に乗り出しました!

ところがウラルを駐輪している車庫から一歩出るといきなり9.3%の坂道です。
下り坂はまぁ良いとして、勾配が10%近くの上り坂では5cmほどの新雪でもタイヤが滑ってほとんど前に進みません。
出発したのは良いものの下りた坂を登ることが出来ず、緩い坂道を辿って遠回りしてなんとか帰宅したのでした。

港町ヨコハマといえば聞こえは良いですが、本当は丘と坂の町だという事実を思い知るハメに...。

↑ 帰宅したときの姿、スポークに雪が詰まってディッシュホイールみたい。
思っていたよりも走れずにちょっとガッカリしたものです。

道路構造令によると都市部の生活道路は最大12%の勾配が許容されています。
実際にはこれ以上の勾配もザラにあり、山がちな日本で雪道を楽しむのはそもそも難しい事なのですね。

住んでいる地域によって事情は異なるでしょうが、地理的に悪条件なのはどうしようもないので、車輌側で走破性を向上する方法がないか調べてみました。

・タイヤ
最近のウラルにはDURO HF308が採用されています。
外径:約696mm 幅:約106mm

ロードよりのパターンですが、よく見るとサイプが刻まれておりスタッドレスタイヤのようにも見えます。
しかし実際にはスタッドレス的な特徴はまったく持っておらず、至って普通なロードタイヤです。
雪の坂道や凍結路での食いつきに優れているわけではありません。


2012年頃までの車輌にはУралшина С-93(ウラルシナ S-93)が装着されています。
外径:約690mm 幅:約104mm

キリル文字の刻印通りロシアで戦車の転輪なども作っている会社の製品です。
国内で入手しようとすると値段的な優位性も見いだせないため、交換のタイミングでHF-308にしてしまう人が多い様子。
ウラル仲間の受け売りですが、レトロなトレッドパターンでゴムは硬め、オン性能はいまひとつみたいです。
とはいえ、Youtube動画ではこのタイヤで元気に雪道を走り回ってますから侮れません。


海外のファンサイトを見ると雪道を楽しむ人は次のタイヤを使っている様子です。


KENDA K335 ズバリIce tireとされています。
外径:約696mm 幅:約114mm

大きなブロックパターンはミリタリールックなウラルに良く似合いそうです。
しかしながらカタログ落ちしたのかKENDAの製品ラインナップには載っていません、入手性が極めて悪そうです。
海外のウラルブログのインプレッションでは3000kmぐらいでタイヤライフが尽きるらしい。
回転方向に指示があるためローテーション出来ないのもマイナス点ですね。


HEIDENAU K37 ドイツ製です。
メーカーの製品紹介ページでは「クラシックミリタリーバイクやウラルに最も適したブロックタイヤ」とウラルを名指ししています。
外径:約697mm 幅:約108mm

K335やHF307に比べると少し値段が高い。


DUROのブロックパターンタイヤ HF307
外径:約699mm 幅:約98mm

海外のウラルブログのインプレッションでは最も値段は安いが性能もそれなりらしい。


С-93→K335→HF308→K37→HF307と毎冬試した海外ウラルオーナーのブログでは「次に付けるのはK37だろう」と結論されていました。
K335は減るのが早く、HF307は値段なりの性能との評価。


若干サイズが変わってしまいますが国産タイヤでは
DUNLOP TRIALS UNIVERSAL 3.25-19を使用している日本のユーザが雪道アタックをしています。

オン性能はウラルシナ以上、耐久性は劣るみたい。
トレール向けのブロックパターンはウラルに良く合います。


・タイヤチェーン
雪道走行は極稀なケースで9割9分が舗装道路なわけですから、オフよりのブロックタイヤをチョイスしてオンロード性能が下がってしまうようでは本末転倒です。
必要に応じてタイヤチェーンを巻くのが最も効率的な気がします。

↓ old timer garageで売られているスノーチェーン

ところが本車後輪はドライブシャフトとのクリアランスが狭くチェーンを取りつけるのが難しいのです。

↑ チェーンの干渉部分を示すyoutube動画
絶対に取りつけられないということではなく、中には工夫して装着している人もいるようです。

究極的には適当に切ったチェーンをインシュロックで固定するだけでも良さそう。

調べている時が楽しく色々試してみたくなりますが、考えている内に冬が終わっちゃうんですよね、毎年。

トノカバー

2016.11.04

SSTRから帰宅した直後の出来事です。

終始豪雨に見舞われる中、羽咋から6時間以上高速を走ったものですから、トノカバーに吹き付けた防水スプレーの効力は失われ完全に水が染みこんでしまいました。
雑巾のように絞れるレベルです。

軒下に干して乾かしたいところですが、あいにく一週間近く雨が降り続ける予報でした。
濡れたまま放置してカビでも生えたら大変ですから、乾燥機で強制的に乾燥させることにします。
ところがこの判断は失敗でした・・・。


・・・ちぢんどるやないか~いっ!

ヒネリ金具に取りつけるとパッツンパッツンです。

ギアアップに初めから付いているトノカバーはコーデュラナイロンを使用したファブリックです。
コーデュラ自体は通常のナイロンよりも7倍も強いらしいのですが、あくまでもナイロンであり熱耐性はさほど高くないみたいです。

トノカバーの乾燥機使用はダメ絶対!
(もしかしたらマニュアルに書いてあるかも)


同時期、トノカバーからしみこんだ雨水がかなり船の中に浸入した事を某SNSの話題にしたところ、ホンダ販売門真の社長から試作オリジナルトノカバーの評価貸出をお申し出いただきました。

送られてきた試作品はトラックの荷台に使われているような丈夫なビニール生地製でなかなかの質感です。
実際、射撃ツーの時に試用したところ、一滴の雨水を漏らすこと無く猟銃を雨から守ったのでした。

アシストグリップからトランクリッドの前縁まですっぽり覆うサイズで防水性は抜群ですが、自ずとトランクの開閉が煩わしくなり、防水性と利便性がトレードオフになるという順当なジレンマが発生。

普段は純正トノカバーを使用して、旅先で大雨に遭遇した場合とか、雨のなか露天駐車せざるを得ない場合などに純正トノカバーの上に着用するオーバーカバー的な使い方が最も効果的な製品であるという感想を持ちました。
その辺りを報告して一旦返却。また面白いものが出来たらぜひ教えて下さいね!
2016/11/13追記 直接お会いする機会があったので伺ったところ、元々オーバーカバーとして開発されたそうです、納得!

さて、試作品を借りて判ったのは防水性と利便性を両立させるのはとても難しいということ。
普通は好んで雨の中を走りませんから、出先で不運にも雨に見舞われた場合ぐらいしか防水性が重要になるケースはありません。
しかしそのレアケースにより湿ったシュラフで一夜を過ごす不快を味わうハメになるのですから悩ましいところです。

いずれにせよパツンパツンなトノカバーは交換せねばならず、無難にウラル純正品を取り寄せることにしました。
せっかくですからコーデュラ製のかわりに黒の合皮をチョイス。
合皮すなわちビニール素材ですからファブリックよりは防水性も高いはずです。
早速アメリカの某ショップに発注。

到着した合皮製のトノカバーを手に取るとまず気づくのはその重さです、量ってみるとファブリックの約3倍の重さがありました。

実際に装着してみると...

あれ?何かおかしい。

これ、左カー用じゃね?

インボイスを見直してみるも、左カー用のトノカバーを指定した形跡はありませんから、下請けの縫製屋かショップが梱包を間違えた様子です。

さてどうしたものか orz..

エクステリア塗装

2016.10.11

行きつけのショップにお任せして初回の車検を無事通す事が出来ました。
ついでにアクセルワイヤーと燃料ホースを交換。
特に問題があったわけではありませんが、転ばぬ先の早めの交換です。


さて、先日のSSTR帰宅後の事ですが、車体を目視点検しているとスコップの柄の塗装が割れているのを発見してしまいました。
....というか前から知ってた。

車載のスコップを使用する機会はあまりなく、最後に使ったのはキャンプ場で設営場所の近くにあった犬のフ○を移動した時でしょうか?
別に放っておいても困るものではありませんが、どちらかというと実用性よりもドレスアップ的な要素が強いアイテムですから、この機会に車体と同色に塗装し直すことにします。

まずは割れた塗装をケレン。
恐らく湿気で木材が膨張・収縮して塗装が割れていると考えられるため、サンディングシーラーでしっかり目止めしてから以前調色したフォレストフォグに近い色をガン吹きしました。

一週間ほど乾燥させてから元の位置に取りつけます。

↑ 統一感は出たけど暫くしたらまた割れるのだろうなぁ。

ところで昔ウラルジャパンのWebサイトにあった「シャベルのロシア式秘密用途はお問い合わせを頂いたお客様のみにこっそりと教えます。」の答えって何だったのでしょうか?

まさかコレ↓じゃないよね?

ロシアデビュー?

2016.07.25

一週間ほど前のことになりますが、4月に受けたロシアTV局の取材が配信されました。

放送の日時はあらかじめ知らされていたので、ネットのライブ配信をリアルタイムに視聴しようとパソコンの前で正座待機。
モスクワ時間 PM11時=日本時間 AM5時ということで、今にも寝落ちしそうな状態で放映時間を迎えるも、一向に始まる気配がありません。
そう、ニースで起きたトラックを使ったテロのため特別編成になっており、通常の番組は流れていないのでした。
結局、1時間視聴してさらに2時間録画しても日本のサイドカー野郎が放送されることはありません・・・。
ロシアも日常的にテロの脅威に晒されていますから仕方ないですね、タイミングが悪かった。


ん?ところで冒頭で「配信されました」って言ってなかったっけ?
そう、そのまま没になることはなかったのです!
番組のホームページで動画が配信されYouTubeでも視聴可能になりました。

↑ 配信された動画
Международное обозрение(国際レビュー)という番組の終盤、日本のカルチャーとして紹介されているみたい。

私自身は身体の一部がちらりと映っているだけでしたが、愛車は数回映っていました。

закат империи(夕日の帝国)


出演、手。
記者を自分のサイドカーに乗せていたので走行シーンはありません。


マシンはバッチリ映ってるね!
ロシア国旗気に入ってくれました?

と、いう感じでロシアデビューを微妙に果たしたのでした。

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