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雪道対策?1

2018.01.27

先日、首都圏に大雪が降りました。
4年前の積雪には及ばないものの、10cm以上積もっているようです。

ウラルを止めている車庫は坂道の途中に位置しています。
いくらウラルが走破性に優れているとはいえ迂闊に出発すると戻ってこれなくなる恐れがあるのです。
実際、4年前の積雪では2輪駆動にしても坂道を登れず、かなり遠回りして坂の上側から帰宅したのでした。
9%の勾配侮り難し。

なんとか雪道を快適に走れないか、以前スノータイヤについて記事を書きましたが、この辺りは滅多に雪が降らない地域ですからタイヤ自体を交換するよりも、スノーチェーン的なもので場当たり的な使い方をする方が現実的です。
しかし、ウラルの本車後輪はドライブシャフトとタイヤのクリアランスが少ないため市販のバイク用スノーチェーンをつけることは出来ません。

無い物は自分でどうにかするのがウラル道(何だそりゃ)の基本ですから、ウラルに取り付けられる滑り止め的な何かを試しに作ってみることにしました。

まずは針金を使ってタイヤの断面形状を割り出します。
それを元にCADを使ってモデリングデータを作成!

モデリングが完成したらスライスソフトにデータを入れて3Dプリンタ-で出力。

たったこれだけのものですが、1つ出力するのに2時間半は掛かります...

プリントを終えて出来上がった滑り止め的なもの。

ABSを素材にしましたが、ウラルの車重に耐えられるか未知数です。
走り出した瞬間に砕け散るような気がしますw
1輪につき6個つけるとして12個作らなければなりません、暇を見てぼちぼち作っていく予定です。

ウラル探し2

2017.12.24

本年2回目、またまたロシアに行ってきました。

細かくはカザフスタンにあるロシア租借地「バイコヌール」という閉鎖都市です。

そう、宇宙開発で有名な場所ですね!
日本人宇宙飛行士の金井さんのソユーズ打ち上げをお見送りに行ってきたのです。

さすがに氷点下十数度になる時期にバイクで走り回る物好きはいませんから生のウラルを探し出すのは望み薄です。

トイレ休憩に立ち寄ったカフェの壁にウラルらしき写真を発見!

オスタシェワ通り16番家屋の注釈があります。

バイコヌール市街で見つけたウラル?の痕跡はこれだけです、時季的に期待していなかったのでさほど気にもならず。

ところが思いもよらぬ所で生のウラルに出会うことになります!

帰国時にモスクワを経由するため、空いた時間で赤の広場を観光しました。

クリスマスシーズンの赤の広場は遊具やスケートリンクが設営されて電飾がきれいです。
日本以上に楽しんでいる感じがしますね!

赤の広場自体は以前にも何度か観光しているので、電飾まばゆいグム百貨店に吸い込まれていくと...

!!!


なんとウラル発見!

ルイビトンなど高級ブランド店が並ぶ一画にウラルサイドカーの車両展示があるじゃないですか!
日本で言えば日本橋三越本店の中に展示してあるようなものですよ!

ウラルモーターサイクルのやる気を見たような気がします。
まさかこんな所でウラルに会えるとは...

しばらく観察していると、現地の人も頻繁に立ち止まってウラルを見ていました。
関心があるのはオッサンばかりなのは全国共通のようですがw

ロシア入国6回目にして初めて生ウラルを見つけることが出来ました。

今度は実際に走っている姿を見たいものです。

ウラルの日常使用

2017.09.07

SNSでウラルに興味を持つ人の投稿を見ていると、「保管場所が無い」「渋滞に嵌まりそう」「日常使いが出来なさそう」といった意見を見かけます。
保管場所や渋滞についてはその通りで、バイクの利点を完全にスポイルしている事は認めざるをえません。

しかし、日常の使用について思いのほか不満は無く、結論から言うと意外と便利だと感じています。

車体がデカくすり抜け出来ないなど、バイクと比べて機動性に劣るサイドカーですが、それを補って余りある積載性があります。
スーパーマーケットやホームセンターでの買い物は雨が降らない限りサイドカーで十分。
トートバックを常備してエコに配慮しつつ、買い物が終わったらトランクにドーンと放り込めば良いのでスクーターよりも気楽です。
トイレットペーパーのような嵩張る大物や箒のような長物だって、船の中に放り込めば余裕で運搬できます。

とはいえ、駐輪場に十分なスペースが無くサイドカーを入れると邪魔になる場合など地域ごとの事情もありますから、TPOにあわせて迷惑にならないように配慮することも大切です。

また、「二駆モデルだし近所の買い物だからノーヘルでいいや!」といった考えは厳禁です。
法律的なヘルメットの着用義務と安全性は全くの別物ですからヘルメットとグローブは必ず着用し、出来ればプロテクター入りのライディングジャケットを着込んだほうが良いですね。
目的地に着いたらそれらを船に投げ込めば良いのもサイドカーの特権ですから。


以下、ウラルの買い出し風景。

近所のスーパーマーケット。
自転車・原付とは別に自動二輪用の駐輪場があるのでそちらに駐輪

サイドブレーキはもちろんのこと、駐輪中はチョークを掛けるようにしています。

ホームセンターの平面駐車場

駐車場の広いお店では自動車のエリアに駐輪します。

培養土などの重くて嵩張る荷物もサイドカーなら楽に運べます。

ホームセンターの自走式立体駐車場

警備員のいる施設ではその指示に従います。
空いている場合でも軽枠に駐輪して他の車の邪魔にならないようにしています。


自動車の方が積載性・耐候性・安全性すべてにおいて圧倒的に優れていますが、日常生活に趣味を取り入れることでつまらない移動がとても楽しくなります。
自分の場合、自動車の稼働率がグッと下がり「全然乗ってませんねぇ」とディーラーの人に呆れられるほどです。

自動車が安価になり、より便利であることから廃れてしまいましたが、サイドカーやオート三輪が庶民の乗り物として活躍した時代があったわけですから、現代においてもその利便性は失われていないのではないでしょうか?

パンク!

2017.07.30

近所のスーパーで買い物を済ませ、駐輪場に停めたウラルに戻ると微妙にたたずまいがおかしい事に気付きました。

・・・パンクしてるじゃん/(^o^)\
パンクでつぶれたタイヤ
タイヤを調べると、トレッド面に木ねじが刺さっておりここから空気漏れを起こした様子。
木ねじの刺さったタイヤ
実は予兆は有りました...。
自宅を出発して数キロ走ったところでカチカチ鳴る異音に気付き降車して確認したのですが、その時エアは抜けておらず溝に小石でも挟まったのかな?と深く考えずに再発進してしまいました。

おそらくその後の走行で少しずつ深く刺さり、チューブまで到達したのではないかと推測。
高速度で走行中にエア抜けしなかったのが不幸中の幸いです。

ウラルにはスペアタイヤがありますから、本車後輪と側車輪がパンクする限りはたいしたピンチではありません。(2003~2013のフロントディスクブレーキモデルは本車前輪のスペア交換不可)
特に2014年以降のモデルであればブレーキディスク移設の手間は掛かるものの、1つのスペアタイヤをすべての車輪に使い回すことが出来ますから心強いです。

早速その場で交換作業を始めますが、第一の難関はセンタースタンドを掛ける事です。
以前、「小道具を作り楽々センタースタンドを掛ける事が出来るようになった」と、得意げに記事を書きましたが、本車後輪がパンクした状態では高さが足りず役に立たない事が判明。(少し考えれば気付きますよね orz )
ジャッキを取り出すよりてっとり早いので、見物のオッサンに手伝っていただきチカラワザでスタンドを掛けました。
普段は質問攻めに合うのでオッサンが寄ってくるのはご遠慮願いたいのですが、このときばかりは神に見えましたよ!
ありがとうオッサン!(まぁ自分もオッサンなんですけど...)

スタンドを掛けて後輪を浮かす事が出来れば7割は完了したようなものです。
車載の工具を使ってスイングアームのクランプを緩め、ユニバーサルジョイント内側のナットにレンチを掛け固定してからトミーバー?をアクスルシャフトに通して緩め、タイヤを外します。

後は逆の手順で取り付けるだけ、慣れていれば10分も掛からない作業です。
基本的に車載工具があれば事足りますが、スイングアームのクランプを緩める際に17mmのレンチが2本あると便利かな?

穴の開いたチューブにパッチを貼って修理を試みたものの、思いのほかダメージが多くパッチだらけになってしまいました。
パッチだらけのチューブ
空気が抜けた状態で少し車両を動かしてしまったのが原因です。
さすがに信頼性に欠ける事とリムバンドが切れかけている事もあり両方とも新品に交換する事にしました。
切れかけたリムバンド
↑ 切れかけたリムバンド
DUROのチューブより安く入手性の高いダンロップのチューブとブリジストンの厚めのリムバンドをチョイス。
チューブ
↑ダンロップ3.25~4.10-19 TR4

リムバンド
↑ブリジストン 22-19 (X-19H)
芝崎モータースさんで組んだ車両には、ニップル裏側でチューブを傷めないための加工がしてありますが、さらに信頼性を高めるために1.5mm厚のモトクロス用リムバンドを入れてみました。

タイヤをホイールに組み込んだら修理完了です!
修理完了!

ウラルのタイヤは意外と減らず、12,000kmぐらいは持ちそうな感じです。

全国ウラルミーティング?

2017.07.13

ウラルジャパンが全国ミーティングを検討している様子です。
頑張ってますね!


※リンク先アンケートはfacebook

個人的な希望としては...
車両のオーバーヒートや人の過ごしやすさを考えて春もしくは秋の開催。
場所は長野県あたりで一泊二日のキャンプが良いかな?

実現たのしみにしています。

メディア露出?

2017.07.01

ここ最近ウラルのメディア露出が続きますね!
メジャー化するのは嬉しいような、寂しいような微妙な気持ちです。 w

↓Motorcyclist 2017 8月号


カラー見開き2ページ!
その昔、原付二種友の会のコーナーに掲載された思い出があります^^;
オマケのスマホレンズも意外と遊べる!


↓ ロシアNOW 2017年7月1日掲載


ウラル乗りとしてはウンウンと頷けるビデオと文章になっています。
そーか~、ロシアじゃやっぱり農村バイクか...
モスクワ近辺では見ないわけだ^^;

ウラルミーティング

2017.06.11

バイク雑誌向けの取材ということで首都圏のウラルが湘南平に12台集結!

ジャパンウラルのブラド社長や雑誌取材を取材?するロシアのメディアも参加してとても盛り上がりました。
普段ほとんど目にすることの無いマイナーなウラルですが、これだけ集まるとメジャーなバイクなんじゃないかと錯覚しちゃいますね。
各オーナー独自のカスタムを見ながらあれこれ談義しているとあっという間に時間が経ってしまいます。
自分も先日取り付けた新型メーターをたっぷり自慢して大満足です^^;


こうして楽しめたのも現場をセッティングした芝崎モータース様御尽力の賜です、本当にありがとうございました。

ウラル探し

2017.05.13

今年のゴールデンウィークはモスクワへ旅行に行ってきました。
ロシア旅行は3回目、入国回数では4回目になり合計した滞在日数は20日ぐらいになるはずです。

しかし、これだけロシアを旅してもウラルサイドカーを見たことは一度もありません。

エレクトリーチカ(近郊電車)の中で気さくに話しかけてきたオバちゃんにスマホでウラルの写真を見せても、ロシアのバイクだとはわからない様子でした。
日本語ガイドのモスクヴィッチも「クビンカ(戦車博物館)で見たことあります!」というレベルの認識。

あれ?もしかするとウラルってロシアでもマイナーなんじゃないですかね?

唯一モスクワで見かけたサイドカーはヴェーデンハー(ВДНХ)の公園を走るレンタサイクルでした...w

それだけでは少々悔しいので、地下鉄と電車を乗り継いでモスクワから1時間半ほど離れたグジェリ村までやってきました。
ロシアの伝統工芸の1つである「グジェリ焼き」はマトリョーシカと並んでお土産の定番でもあります。

グジェリ村にほど近いイグナーチェボ駅を降りると、周辺には何もなく少々心配になります。

そこから2kmほど歩くと、少しずつ建物が見えだしグジェリ焼きの工房に無事到着しました。

ここではウラルジャパンのショールームにも置いてあるサイドカーの置物をゲット!

コレを作ったアーティストの方にも会うことが出来、少々お話ししたところ4回も来日するほどの親日家で沖縄や小笠原など日本人でも滅多に行かないところに行ったことがあるとのこと。

ようやくモスクワ近郊でウラル?の面影を見つけることが出来たのでした。

東京モーターサイクルショー

2017.03.26

ウラルジャパンが久しぶりに東京モーターサイクルショーに出展するということで、2017年モデルの新型車を見に行ってきました。

1コマのブースでウラルが展示されると少々狭い感じでしたが、ロシア人モデルのおねいさんを起用するなど、かなり力を入れている様子でした。

新型車(2017年モデル)の変更点を存分に観察して自分の車輌に流用出来ないかと企みます。
・メーター → ACEWELLのOEMで間違いなし、車速信号の取り出しはドライブシャフトのカップリング部にマグネットとセンサーを取りつけている。

・シート → 従来より硬めでシート下に小物入れを装備、取り外しも簡単。

・パーキング → 左側ハンドルにレバー式のモノを装備。掛け忘れを防止するために移設したそうだが、イタズラのリスクが無いとも言えない感じ。

・スポットライトスイッチ → 右側ハンドルバーのスイッチで点灯可能、メインキーに依存しないのでイタズラによるバッテリー上がりが心配。
展示モデル(限定版サハラ)では船の中のスイッチはオプションのLEDフォグランプにアサインされていました。

ブースの注目度はかなり高く、人が尽きることはありません。
モデル目当てのカメコが相当数いたけれど、それでも老若男女が足を止め、試しに跨り、写真を撮っておりました。

かく言う自分は観察に夢中で写真を撮っていないことに帰宅してから気付きました。
おそまつ。

デジタルメーター

2017.03.13

2017モデルのスピードメーターはステッピングモーターを使ったデジタルメーターに変更された様子です。

この写真はMPH表示ですが、日本向けにはkm/hのメーターが装着されています。

メーター下部のCA085-156の表記から、台湾ACEWELL社のOEM品と見て間違いなさそうですね。

と、いうことはアナログメーターのモデルにデジタルメーターを入れる事も不可能ではないはずです。
インジケーターの類いが汎用の製品と異なるようなので、配線を工夫する必要がありそうですがなんとかなるでしょう。

また、CA085と同じ機能を備えているとすればタコメーター、油温、電圧、ツイントリップ他、便利な機能が使える事になります。

車速パルスの設定はGOST1578-76※に倣い624:1もしくは1000:1にすれば良いはずです。
感覚的には1000:1、ワイヤー1回転につき1メートルの設定ではないかと推測します。

ひとつ気になるのが、最近のデジタルメーターはプラスチックを多用していて安っぽく感じてしまうこと。
インパネ回りは言わば顔であり、その車を特徴付ける要素の1つであると言えます、MPHとkm/hが表記された少し垢抜けないデザインのアナログメーターは、ロシア的でとてもウラルに合っているように感じるのです。

利便性をとるか、従来のデザインを尊重するか、とても悩むところですね。


※GOST1578-76より抜粋
Передаточное отношение механизма спидометра от приводного вала к счетному узлу должно соответствовать 624:1 или 1000:1, если другое не оговорено в нормативных и (или) технических документах на спидометры конкретного типа.

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