点火タイミング調整の際、アイドリングが少々高いことに気づいたので調整しました。
アイドリングが高いと燃費が悪化しますし、信号待ちなどでエンジンが加熱しやすくなりますからね。
ウラルは左右のキャブレターが独立しているため、単純にアイドルスクリューを回すだけではダメで、左右のバランスを見ながら調整する必要があります。
そこでウラル専用の計測器具を作成しました!
↑ 2連バキュームゲージw
4連バキュームゲージもそこそこ安く売られるようになりましたが、それでも1万円程度はするので自作しました。
自作と言っても市販品を組み合わせただけですが・・・。
・バキュームゲージ x2
アストロプロダクツブランド 1つ2000円ぐらい。
・エアレギュレータ x2
熱帯魚用三つ叉コック 1つ200円ぐらい。
・ホース
家に転がっていたのを使用、したがってタダ。
・ケージ
ワイヤーラック用のかごを流用、ダイソーで100円。
・収納アルミケース
アキバの工具屋で1000円ぐらい。
5000円強で満足できるモノが出来ました!
早速自作のゲージを使って調整に取りかかります。
負圧コックにつながるホースをキャブから抜き、バキュームゲージのホースを接続します。
おなじく船側のキャブは盲栓を外してバキュームゲージを接続。
燃料タンクの負圧コックをプライマリーにして、重力で燃料が供給されるようにします。
タンクの下にキャブがある機種と違って、サブタンクを用意する必要がないので楽ちんです。
バキュームゲージを壊さないように、エアレギュレータを全閉にした状態でエンジンを始動。
徐々にレギュレータを開き、針がほんの少し振れるぐらいに調整します。
バキュームゲージの針を見ながら、左右の値が一致するようにアイドリングスクリューを回します。
アイドルスクリューは左(緩める方向)に回すと回転が下がり、右(締める方向)に回すと上がります。
反対に負圧は左に回すと上がり、右に回すと下がります。
さらに左右が同調すると回転が上がるので、低めの回転数から少しずつ上げていく方向で調整するのが楽です。
バキュームゲージの針がそろったら、何度かアクセルを捻って回転が落ち着いたときに同じ値を示しているか確認します。
この手の安いバキュームゲージは、メーター自体の精度にバラツキがありますから、あらかじめメーターごとの特性を把握しておかないといけません。
そういう意味ではTWINMAXのような左右の差圧を表示するテスターの方が調整しやすいかもしれませんね、絶対値を知る必要はないですから。
ウラルの場合、左右のキャブレターはそれぞれ独立したワイヤーで作動させていますから、アクセルワイヤーの調整が正しく出来ていないとアイドルで同調していてもスロットルを開けたときにズレることになるのでワイヤー調整はしっかりと行う必要があります。