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ウラルの日常使用

2017.09.07

SNSでウラルに興味を持つ人の投稿を見ていると、「保管場所が無い」「渋滞に嵌まりそう」「日常使いが出来なさそう」といった意見を見かけます。
保管場所や渋滞についてはその通りで、バイクの利点を完全にスポイルしている事は認めざるをえません。

しかし、日常の使用について思いのほか不満は無く、結論から言うと意外と便利だと感じています。

車体がデカくすり抜け出来ないなど、バイクと比べて機動性に劣るサイドカーですが、それを補って余りある積載性があります。
スーパーマーケットやホームセンターでの買い物は雨が降らない限りサイドカーで十分。
トートバックを常備してエコに配慮しつつ、買い物が終わったらトランクにドーンと放り込めば良いのでスクーターよりも気楽です。
トイレットペーパーのような嵩張る大物や箒のような長物だって、船の中に放り込めば余裕で運搬できます。

とはいえ、駐輪場に十分なスペースが無くサイドカーを入れると邪魔になる場合など地域ごとの事情もありますから、TPOにあわせて迷惑にならないように配慮することも大切です。

また、「二駆モデルだし近所の買い物だからノーヘルでいいや!」といった考えは厳禁です。
法律的なヘルメットの着用義務と安全性は全くの別物ですからヘルメットとグローブは必ず着用し、出来ればプロテクター入りのライディングジャケットを着込んだほうが良いですね。
目的地に着いたらそれらを船に投げ込めば良いのもサイドカーの特権ですから。


以下、ウラルの買い出し風景。

近所のスーパーマーケット。
自転車・原付とは別に自動二輪用の駐輪場があるのでそちらに駐輪

サイドブレーキはもちろんのこと、駐輪中はチョークを掛けるようにしています。

ホームセンターの平面駐車場

駐車場の広いお店では自動車のエリアに駐輪します。

培養土などの重くて嵩張る荷物もサイドカーなら楽に運べます。

ホームセンターの自走式立体駐車場

警備員のいる施設ではその指示に従います。
空いている場合でも軽枠に駐輪して他の車の邪魔にならないようにしています。


自動車の方が積載性・耐候性・安全性すべてにおいて圧倒的に優れていますが、日常生活に趣味を取り入れることでつまらない移動がとても楽しくなります。
自分の場合、自動車の稼働率がグッと下がり「全然乗ってませんねぇ」とディーラーの人に呆れられるほどです。

自動車が安価になり、より便利であることから廃れてしまいましたが、サイドカーやオート三輪が庶民の乗り物として活躍した時代があったわけですから、現代においてもその利便性は失われていないのではないでしょうか?