12月4日にウラルジャパンより発行された「ウラルニュースレター」で、純正ギアオイルの変更がアナウンスされました。
↑ ウラルニュースレター12月4日号より抜粋
メーカー・銘柄の指定(Motul)は大人の事情として、簡単に言えばギアボックスに使っていた「エンジンオイル」を「ギアオイル」に変更しますよってことですね...
2013年式の我が車両もギアボックスにエンジンオイルと同じオイルを入れろとマニュアルに記載されていました。
2013年式のマニュアルより抜粋↓
なぜエンジンとギアの潤滑が独立した構造なのに同じオイルを入れるのか甚だ疑問に思いながら当初はマニュアルと同粘度の自動車用オイルで運用していたのですが、油温が上がると極端にギアの入りが悪くなり困惑したものです。
ウラルはギアボックスが独立しており乾式クラッチであるため、比較的安価な「自動車用」エンジンオイルが使えるのがメリットです、ところがマニュアル記載の20w-50合成油とはおそらく「二輪車用」エンジンオイルを指していたのではないでしょうか?
二輪車用のエンジンオイルはギアに配慮した極圧剤などが添加されていますからギアボックスに使用することも出来るのでしょう。
(Motul指定になってから二輪車用オイルを意図していることが明らかになりましたが、当時のマニュアルにはそれを判断する情報は無く自動車用エンジンオイルをギアに使っていたのでした、そりゃギアの入りは悪いわな。)
せっかくエンジンとギアボックスの潤滑が分離しているにも関わらずメーカーがギアオイルを指定しないのには何らかの理由があるのではないかとも考えました。
古い設計の自動車にはギアの軸受けなどの摺動部分に真鍮を使っている場合があります。
このような車両に硫黄などの極圧剤が入ったグレードの高いオイルを使うと真鍮が侵され車両の不具合を招く場合があるとされています。
しかし現行のウラルに関しては真鍮部品は使われていない様子なので極圧剤による部品の腐食を気にする必要はなさそうです。
もし心配ならGL-3・4・5に対応したマルチグレードを使えば腐食性は低いグレードに合わせてあるので安心。
と、いうことでマニュアルの記載を無視してギアボックスにはカストロールのギアオイル「Universal 80W-90」を入れてみたところとても具合が良く、以前よりギアが入りやすいし油温が上がっても操作性が変わることはありませんでした。
以来、5年以上ギアボックスにはギアオイルを入れて問題なく運用できていますので今回のニュースレターで提示された「ギヤボックスにはギアオイル!」には今更感しかないのですが、メーカーのお墨付きと言うことで安心できるのかな? ....と。
現在使用しているギアオイルはイエローハットブランドのMAGMAX GEAR OIL 80w-90。
BPのOEMらしいので特に問題なく使えてます。
せっかくエンジンとギアボックスのオイルが独立しているのだから色々試してみたいですね!