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くーるじゃぱん?

2017.03.13

北海道モーターサイクルショー2017 ウラルジャパンブース

販売店からクールジャパンを取り入れると聞いてはいたけれど、萌えに走りすぎず絶妙な絵柄に仕上げてますね。

個人的にはアリです。

牽引の可能性

2017.02.26

先日ウラル仲間と相模原のstage21さんに行ってきました。
ウラルによる牽引の可能性を調べるため、キャンピングカーなどの特殊車両を扱う専門店にお邪魔したのでした。

戦時中のサイドカーの写真を見ていると、牽引装置を付けたサイドカーをしばしば見かけます。
これと同じようなことが出来れば、積載量の多いサイドカーでさらに多くの荷物を運ぶ積載チャンピオンになれますね!

実際、URALで牽引するためのトレーラーヒッチもいくつか販売されており、ウラルジャパンからも引くことが出来ます。
↓ ウラルジャパンで扱っているものと同型のヒッチ

URAL of NEW ENGLANDでは450ドルほどで販売しています。

これを取り付けたウラルで試しに軽トレーラーの「幌馬車くん」を牽引してみることに...

軽枠いっぱいなのでかなりデカく、ウラルとほぼ同じ大きさがあります。

連結はヒッチボールにカプラーオン!

トレーラーのバランスが良いため大きな車体にも関わらずヒッチ部の垂直荷重は20kg程度。
ジャッキが付いていますが、使わずとも一人で簡単に連結できます。


↑ トレーラーを連結するとかなりの車長になります。
ウラル2台分より長く、後ろが全く見えません。
背の低いトレーラーにするか、船に補助ミラーを付けるなど工夫が必要です。

そもそも非力なウラルで牽引するのは実用的なのか?
敷地内で実際に牽引して感触を掴んでみます。

結果、意外と普通に引けていてビックリです。

とはいえ日本の道路は坂道だらけですから道を選ばないと厳しいケースが考えられます。
軽枠いっぱいのトレーラーではなくもっとライトなトレーラーの方がウラルには合っていると思いますが、車検を通さなくてはいけない関係上、トレーラーのシャーシはおいそれとワンオフ出来るものでは無く、すでに実績のあるシャーシを使用して上物だけ変えるのが一般的です。

自動車で牽引するサイズのトレーラーだと文字通り「荷が重い」かな?

雪道走行考察

2017.01.17

今期最大の寒波が訪れ、東北から関西に掛けて大雪に見舞われた所もあるようです。
積雪するとウラルの二駆性能を試したくなり、雪道に乗り出したくなるのは「ウラルあるある」の一つに数えられるのではないでしょうか?
実際、Twitterで今回の積雪をエンジョイする猛者のつぶやきを幾つか目にしていますし、海外のYoutube動画でもドリフトさせながら楽しそうに遊んでいるウラル乗りを見ることが出来るので「ウラル=雪道」の図式は成り立っているのでしょう。
かく言う自分も2014年2月の大雪では勇んで雪道に乗り出しました!

ところがウラルを駐輪している車庫から一歩出るといきなり9.3%の坂道です。
下り坂はまぁ良いとして、勾配が10%近くの上り坂では5cmほどの新雪でもタイヤが滑ってほとんど前に進みません。
出発したのは良いものの下りた坂を登ることが出来ず、緩い坂道を辿って遠回りしてなんとか帰宅したのでした。

港町ヨコハマといえば聞こえは良いですが、本当は丘と坂の町だという事実を思い知るハメに...。

↑ 帰宅したときの姿、スポークに雪が詰まってディッシュホイールみたい。
思っていたよりも走れずにちょっとガッカリしたものです。

道路構造令によると都市部の生活道路は最大12%の勾配が許容されています。
実際にはこれ以上の勾配もザラにあり、山がちな日本で雪道を楽しむのはそもそも難しい事なのですね。

住んでいる地域によって事情は異なるでしょうが、地理的に悪条件なのはどうしようもないので、車輌側で走破性を向上する方法がないか調べてみました。

・タイヤ
最近のウラルにはDURO HF308が採用されています。
外径:約696mm 幅:約106mm

ロードよりのパターンですが、よく見るとサイプが刻まれておりスタッドレスタイヤのようにも見えます。
しかし実際にはスタッドレス的な特徴はまったく持っておらず、至って普通なロードタイヤです。
雪の坂道や凍結路での食いつきに優れているわけではありません。


2012年頃までの車輌にはУралшина С-93(ウラルシナ S-93)が装着されています。
外径:約690mm 幅:約104mm

キリル文字の刻印通りロシアで戦車の転輪なども作っている会社の製品です。
国内で入手しようとすると値段的な優位性も見いだせないため、交換のタイミングでHF-308にしてしまう人が多い様子。
ウラル仲間の受け売りですが、レトロなトレッドパターンでゴムは硬め、オン性能はいまひとつみたいです。
とはいえ、Youtube動画ではこのタイヤで元気に雪道を走り回ってますから侮れません。


海外のファンサイトを見ると雪道を楽しむ人は次のタイヤを使っている様子です。


KENDA K335 ズバリIce tireとされています。
外径:約696mm 幅:約114mm

大きなブロックパターンはミリタリールックなウラルに良く似合いそうです。
しかしながらカタログ落ちしたのかKENDAの製品ラインナップには載っていません、入手性が極めて悪そうです。
海外のウラルブログのインプレッションでは3000kmぐらいでタイヤライフが尽きるらしい。
回転方向に指示があるためローテーション出来ないのもマイナス点ですね。


HEIDENAU K37 ドイツ製です。
メーカーの製品紹介ページでは「クラシックミリタリーバイクやウラルに最も適したブロックタイヤ」とウラルを名指ししています。
外径:約697mm 幅:約108mm

K335やHF307に比べると少し値段が高い。


DUROのブロックパターンタイヤ HF307
外径:約699mm 幅:約98mm

海外のウラルブログのインプレッションでは最も値段は安いが性能もそれなりらしい。


С-93→K335→HF308→K37→HF307と毎冬試した海外ウラルオーナーのブログでは「次に付けるのはK37だろう」と結論されていました。
K335は減るのが早く、HF307は値段なりの性能との評価。


若干サイズが変わってしまいますが国産タイヤでは
DUNLOP TRIALS UNIVERSAL 3.25-19を使用している日本のユーザが雪道アタックをしています。

オン性能はウラルシナ以上、耐久性は劣るみたい。
トレール向けのブロックパターンはウラルに良く合います。


・タイヤチェーン
雪道走行は極稀なケースで9割9分が舗装道路なわけですから、オフよりのブロックタイヤをチョイスしてオンロード性能が下がってしまうようでは本末転倒です。
必要に応じてタイヤチェーンを巻くのが最も効率的な気がします。

↓ old timer garageで売られているスノーチェーン

ところが本車後輪はドライブシャフトとのクリアランスが狭くチェーンを取りつけるのが難しいのです。

↑ チェーンの干渉部分を示すyoutube動画
絶対に取りつけられないということではなく、中には工夫して装着している人もいるようです。

究極的には適当に切ったチェーンをインシュロックで固定するだけでも良さそう。

調べている時が楽しく色々試してみたくなりますが、考えている内に冬が終わっちゃうんですよね、毎年。

トノカバー

2016.11.04

SSTRから帰宅した直後の出来事です。

終始豪雨に見舞われる中、羽咋から6時間以上高速を走ったものですから、トノカバーに吹き付けた防水スプレーの効力は失われ完全に水が染みこんでしまいました。
雑巾のように絞れるレベルです。

軒下に干して乾かしたいところですが、あいにく一週間近く雨が降り続ける予報でした。
濡れたまま放置してカビでも生えたら大変ですから、乾燥機で強制的に乾燥させることにします。
ところがこの判断は失敗でした・・・。


・・・ちぢんどるやないか~いっ!

ヒネリ金具に取りつけるとパッツンパッツンです。

ギアアップに初めから付いているトノカバーはコーデュラナイロンを使用したファブリックです。
コーデュラ自体は通常のナイロンよりも7倍も強いらしいのですが、あくまでもナイロンであり熱耐性はさほど高くないみたいです。

トノカバーの乾燥機使用はダメ絶対!
(もしかしたらマニュアルに書いてあるかも)


同時期、トノカバーからしみこんだ雨水がかなり船の中に浸入した事を某SNSの話題にしたところ、ホンダ販売門真の社長から試作オリジナルトノカバーの評価貸出をお申し出いただきました。

送られてきた試作品はトラックの荷台に使われているような丈夫なビニール生地製でなかなかの質感です。
実際、射撃ツーの時に試用したところ、一滴の雨水を漏らすこと無く猟銃を雨から守ったのでした。

アシストグリップからトランクリッドの前縁まですっぽり覆うサイズで防水性は抜群ですが、自ずとトランクの開閉が煩わしくなり、防水性と利便性がトレードオフになるという順当なジレンマが発生。

普段は純正トノカバーを使用して、旅先で大雨に遭遇した場合とか、雨のなか露天駐車せざるを得ない場合などに純正トノカバーの上に着用するオーバーカバー的な使い方が最も効果的な製品であるという感想を持ちました。
その辺りを報告して一旦返却。また面白いものが出来たらぜひ教えて下さいね!
2016/11/13追記 直接お会いする機会があったので伺ったところ、元々オーバーカバーとして開発されたそうです、納得!

さて、試作品を借りて判ったのは防水性と利便性を両立させるのはとても難しいということ。
普通は好んで雨の中を走りませんから、出先で不運にも雨に見舞われた場合ぐらいしか防水性が重要になるケースはありません。
しかしそのレアケースにより湿ったシュラフで一夜を過ごす不快を味わうハメになるのですから悩ましいところです。

いずれにせよパツンパツンなトノカバーは交換せねばならず、無難にウラル純正品を取り寄せることにしました。
せっかくですからコーデュラ製のかわりに黒の合皮をチョイス。
合皮すなわちビニール素材ですからファブリックよりは防水性も高いはずです。
早速アメリカの某ショップに発注。

到着した合皮製のトノカバーを手に取るとまず気づくのはその重さです、量ってみるとファブリックの約3倍の重さがありました。

実際に装着してみると...

あれ?何かおかしい。

これ、左カー用じゃね?

インボイスを見直してみるも、左カー用のトノカバーを指定した形跡はありませんから、下請けの縫製屋かショップが梱包を間違えた様子です。

さてどうしたものか orz..

エクステリア塗装

2016.10.11

行きつけのショップにお任せして初回の車検を無事通す事が出来ました。
ついでにアクセルワイヤーと燃料ホースを交換。
特に問題があったわけではありませんが、転ばぬ先の早めの交換です。


さて、先日のSSTR帰宅後の事ですが、車体を目視点検しているとスコップの柄の塗装が割れているのを発見してしまいました。
....というか前から知ってた。

車載のスコップを使用する機会はあまりなく、最後に使ったのはキャンプ場で設営場所の近くにあった犬のフ○を移動した時でしょうか?
別に放っておいても困るものではありませんが、どちらかというと実用性よりもドレスアップ的な要素が強いアイテムですから、この機会に車体と同色に塗装し直すことにします。

まずは割れた塗装をケレン。
恐らく湿気で木材が膨張・収縮して塗装が割れていると考えられるため、サンディングシーラーでしっかり目止めしてから以前調色したフォレストフォグに近い色をガン吹きしました。

一週間ほど乾燥させてから元の位置に取りつけます。

↑ 統一感は出たけど暫くしたらまた割れるのだろうなぁ。

ところで昔ウラルジャパンのWebサイトにあった「シャベルのロシア式秘密用途はお問い合わせを頂いたお客様のみにこっそりと教えます。」の答えって何だったのでしょうか?

まさかコレ↓じゃないよね?

ロシアデビュー?

2016.07.25

一週間ほど前のことになりますが、4月に受けたロシアTV局の取材が配信されました。

放送の日時はあらかじめ知らされていたので、ネットのライブ配信をリアルタイムに視聴しようとパソコンの前で正座待機。
モスクワ時間 PM11時=日本時間 AM5時ということで、今にも寝落ちしそうな状態で放映時間を迎えるも、一向に始まる気配がありません。
そう、ニースで起きたトラックを使ったテロのため特別編成になっており、通常の番組は流れていないのでした。
結局、1時間視聴してさらに2時間録画しても日本のサイドカー野郎が放送されることはありません・・・。
ロシアも日常的にテロの脅威に晒されていますから仕方ないですね、タイミングが悪かった。


ん?ところで冒頭で「配信されました」って言ってなかったっけ?
そう、そのまま没になることはなかったのです!
番組のホームページで動画が配信されYouTubeでも視聴可能になりました。

↑ 配信された動画
Международное обозрение(国際レビュー)という番組の終盤、日本のカルチャーとして紹介されているみたい。

私自身は身体の一部がちらりと映っているだけでしたが、愛車は数回映っていました。

закат империи(夕日の帝国)


出演、手。
記者を自分のサイドカーに乗せていたので走行シーンはありません。


マシンはバッチリ映ってるね!
ロシア国旗気に入ってくれました?

と、いう感じでロシアデビューを微妙に果たしたのでした。

ブレーキディスク考察

2016.07.20

先日の事。
某SNSのタイムラインにイギリスのウラル愛好家から投稿があり、フロントディスクブレーキの他車種流用について言及がありました。
自分も少し気になったので調べてみることに。

近年のウラルは良い部品をどんどん取り入れていますから、スイッチやレバーなどの操作系はイタリア製、キャブやオルタネーターは日本製を使うなどロシア生産にこだわらず多国籍化しています。
ブレーキディスクもご多分に漏れず、スペインNG BRAKE DISC社の製品が採用されています。

まずはNG BRAKE DISC社の素性を調べます、ご丁寧にインナーローターにURLがレーザー刻印されており、すぐに該当製品を突き止めることが出来ました。


適合表を見るとウラルのフロントディスクはヤマハの古いマシンと互換がある様子です。

念のため知り得た情報が正確であるか検証するため、実測することにしました。


ディスク直径 298mm


インサイドホール 63.9mm


PCD 80mm


ディスク厚み 3.8mm


オフセット 約9.4mm

ほぼカタログ値と同じ計測結果を得ることが出来ました。

と、いうことはbrakingのウェーブディスクやArashiの中華激安ディスクも使えることになりますね!
NG BRAKE DISC社のディスクはとても品質が良いので、敢えて社外パーツにする必要は全くありませんが、選択肢が増えるのは良いことです。

経過観察

2016.07.10

消耗品を買いにナップス横浜まで行ってきました。

30℃を超える暑さの中、慢性的な渋滞が続く都市部はウラルにも乗車する人にも過酷な環境です。

こまめにエンジンを切り、シリンダーと油温の上昇を抑える努力と、オイルクーラーが少なからず効いているためか帰宅時の油温は100℃強でした。

エンジンをメインキーで切るとウィンカーやブレーキランプまで消えてしまうので少々危険な上、元々精度の悪いロシア製キースイッチを酷使することになり耐久性が不安でしたが、先日組み込んだディマー回路のおかげで保安灯火を生かしたままキルスイッチでエンジンを停止できるようになったので安心です。

そしてヘッドカバーからのオイル漏れは解消した様子で、液体ガスケットで封止したのがうまく効いたみたい。
いまのところオイル滲みは一切無く、ドライな状態になっています。

やったね!

ロシアTV局取材?

2016.04.29

GW初日、いつもお世話になっているショップから連絡が有り、ロシアのTV局が日本でウラルに乗るオーナーを取材したいとのこと。

海外TV局の取材なんて滅多に出来る経験ではありませんから是非参加することに。

なんでもウラル生産国のロシアでは、サイドカーは貧民の乗り物的なイメージがあるらしく、民主化して経済発展の進んだ現在ではあまり売れていないらしい。
かつて日本でもオート三輪やサイドカーが庶民の乗り物として活躍したした時代があったように、ロシアでも乗用車が一般化してサイドカーは過去の遺物となっているのでしょう。

日本ではそれが一回りして趣味性の高い乗り物として一部の愛好家に親しまれているわけですが、当のロシアではそれが奇異に映るようです。

取材に来たのはアジア系ロシア人の男性1人、日本語が達者で撮影、レポート、インタビュー全て1人でこなします。

集合場所から近くの湘南平まで移動。
ロシア人取材者には自分のウラルの側車に乗ってもらいました。
サイドカー初体験の取材者曰く、「エンジンの音や焼けたオイルのニオイがリアルに感じられて良いですね」との感想でした。
焼けたオイルのニオイについては本来するべき物ではないのですけど...
シリンダー下側から滲んだオイルが熱で焼けているのは事実です。

↑ 異様にウラル密度の高い湘南平

集まった多くのウラルオーナーと素材撮りやインタビュー大会が始まります。
雑談しながらのんびり取材していたので、9時集合から取材が終了したのは16時頃になりました。


↑ インタビューを受ける中の人。(写真提供 芝崎モータース)

本国ロシアでどのように放送されるか知る術はありませんが、オモシロ外国人的な扱いになっていなければ良いなと祈るばかり。

一応、日本で言うところのNHK的なTV局らしいですよ?

自主運用ETC 改良?

2016.04.24

GWのツーリングに向けてETC車載装置の改良を検討します。

自主運用ETCの是非はさておき、今までのシステムは単三乾電池8個を使用して12vを作り出す仕組みにしておりました。
特に問題なく使用できていましたが、電池がかさばること、電池の残量が不明確で安心できないなど気になる点があったのでその対策です。
本来、バイクのバッテリーから12vを供給すれば電池の残量を気にする必要は全くありません。
しかし、パーキングエリアや観光地でバイクを離れるとき、ETCカードの挿入された車載装置をそのまま放置するわけにもいかず、その都度カードを抜いたり、電源を外したりするのは少々面倒くさいのです。
バイクのETC装置こそタンクバック1つで完結するような簡易なシステムであるべきだと感じます。

んで、スマホの充電に使用するモバイルバッテリーを電源にしてETC装置を稼働できないか検討します。

所有するトヨタ純正ETC装置(デンソーOEM)は、音声案内の付いていない最もベーシックなタイプです。
この手の電子機器は内部的に5vもしくは3.3vの回路で動いていることがほとんどですから、モバイルバッテリーの出力を直接入力させれば効率よく電源を供給できるはずです。

まずは装置を分解して調査から。

大きく分けると3つのブロックで構成されていました。
最も面積を占めるのが電源のブロック(赤枠)です。
青枠のエリアがETC関連の専用チップでSONY製。
カードの情報を処理するなどシステム全体を統合するのが黄枠のチップです、デンソーのカスタムチップですが、おそらく日立系のマイコンではないかと推測。

電源部を調べると、ステップダウンタイプのスイッチングレギュレータで5vを生成し、さらにシリーズレギュレータで3.3vを作っていることが判りました。

電源部をバイパスしてモバイルバッテリーからの5vを直接入力してやれば理論的には動くはず..

しかし電圧の不安定な車載機器だけあって電源周りの作り込みはかなりしっかりしていて、常時電源、ACC電源共に7.5v以上の電圧がないとリセットされて回路が動作しないように作られている様子。
単純にバイパスして5vを印加するだけではダメでした。
いくつかの電子部品を外せば回避できるはずですが、貴重な軽登録の車載器を御釈迦にするのもイヤなので、5vを直接入力する方式は断念。
5vを12vに昇圧して駆動する方式にしました。
むしろ効率悪くなって悔しい。

つづいてアンテナを改修します。

自動車用ETC車載器のアンテナは、フロントウィンドウに貼り付けるタイプが多く、バイクに設置すると表裏が逆になってしまいます。
ETC装置の作動状態を示すインジケータも裏側になるため、正しく動作しているのか確認するのも困難です。
アンテナケースを作り直して防水かつインジケータが見やすい構造にします。

ジュラコンからCNCで削り出します。

少々野暮ったいけどとりあえず形になりました。

アンテナ基板を組み込み、LEDを配線した後シリコーンで封入して完成!

最終的にこんなシステムになりました。

小型のタンクバックにモバイルバッテリーとスッキリ収まります。
満充電なら5日間以上電源入れっぱなしでも大丈夫です。

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