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クラッチレリーズ点検

2025.06.28

最近クラッチの入り切りをしていると、エンジン付近からガラガラという振動を感じるようになってきました。
非常に微細な振動で走行に支障は無いのですが、この振動なんとなく身に覚えがあります。

と、いうことでクラッチレリーズ機構を分解して確認!

パーツリストで言うところの「ロッドチップ」に組み込まれたスラストベアリングが怪しいです。
すでに一度ベアリングの破損でSKFのBA7からハーレーダビッドソンのスローアウトベアリングに交換した経緯があるのですがそれが破損したのでしょうか?


↑ パッと見では問題なさそうですがよく見るとワッシャー(ベアリングレース)の表面がフレーキングを起こしています。
おそらくコレによって排出された金属粉や表面の荒れによって振動が発生しているのではないかと推測。

幸いベアリング自体が破損している形跡は無いので、ベアリングの清掃とワッシャーの面研で対処できそうです。

ニードルを使用したスラストベアリングは耐荷重自体は高いものの、内周と外周の径の違いから常にスリップしている状態であり、ワッシャーに掛かる負担が高いのかもしれませんね...。

カトラリー搭載

2025.05.24

年々暑くなるのが早くなり、5月下旬ともなると立ち寄ったコンビニでついついアイスを買ってしまいます。

↑ チョコミン党。

車上で食べるアイスは格別なのですが、タダで付けてくれる木製のスプーンでカチカチのアイスを食べるのは困難だったりします。
そこで一般的なカトラリーを船に常備してアイスに限らずちょっとした食事をまともな食器で食べられるようにする計画です。

100均などでコンパクトで使い勝手の良さそうなモノをチョイス!↓

分割式の箸も追加してコンビニの使い捨てカトラリーに頼らず食事が出来るようになりました、エコですね♪

特にスプーンは熱伝導率の高いアルミ製のアイス専用も入れてあります。

水が使えない環境でも使い終わった食器を拭き取れるようにウェットティッシュも常備してあります。

多少荷物が増えても全然気にならないのはサイドカーならでは!QOD(Quality Of Drive)爆上がりです。

トノカバーのアレ交換

2025.04.20

サイドカートノカバーのアレを交換します。
ウラルユーザーのほぼ100%が経験しているであろうゴムがビロビロに伸びて用をなさなくなるアレですw
※古いウラルのトノカバーはゴム留めではなく革製のタブだったりします。

 ↓伸びてビロビロになったアレ

中華仮想アキハバラことAli expressを検索するとそれらしい部品が見つかったので早速輸入しました。

 ↑ 一生分ありそうw

ゴム紐を挟み込んで閉じるだけですから特に難しい施工ではありませんが、ゴム紐の柔らかさと太さの兼ね合いが判らないので現物合わせで試すしかありません。

 ↑ 柔らかめのゴム紐なら3.5mm、硬めなら3mmぐらいが良さそう。
その硬め柔らかめの基準も曖昧なのですが...

ところで「伸びてビロビロになるアレ」ではさすがに困るので正式な名称を調べる事にします。

 ↑ よく見るとタブに刻印が!

ウラル純正品のタブには「YKK」「LE01STU」と刻印されており日本の大企業製であることが判ります。
LE01STUで調べるとYKK Americasのサイトがヒットしますね!
それによると「コードストッパー&コードエンド」という分類になっていますからそのように呼称すれば良いかと、実際これらのワードで検索にもヒットします。

まぁ、新しく買わずとも構造を理解して丁寧に分解すれば再利用することが可能です。

 ↑ ツメの部分に薄いカッターの刃などを差し込み少しこじれば簡単に開きます。

組み立て前の部品を見て構造を知った上での結果論ですがゴム紐だけ買えば良かったですねw

サイレントブロック交換

2025.03.02

先日やや変形していることを確認したウレタンゴム製サイレントブロックを交換しました。

 ↑外したショアA70(やわらかめ)のサイレントブロック

数年の使用では加水分解することなく問題なく使えることが判りました。
今度はフロント側と同じショアA90をリア側に入れて様子を見ることにします。

 ↑ショアA90のウレタンゴム製サイレントブロックを装着!
煩わしいゴムの圧入作業(実際には引き込みだけど)も慣れた物ですw

取り外したショアA70のウレタンゴムを再評価。
割と変形してますね...

この調子で検証続行していきますよ!

謎汁回収

2025.02.01

謎汁ことブローバイガスを回収しました。

ブローバイガスは混合気や排ガスがピストンリングとシリンダーの間を通ってエンジンケース側に吹き抜けたものです、燃焼時に生じた水分が主な成分でエンジンオイルの劣化を招きます。

特に冬場は気温差から溜まりやすく注意が必要です、オイルキャッチタンクを付けていない場合はキャブやインジェクターにこの汁が流れ込むことがあり不調の原因となり得ます。

↑ ウラルの常識と言って過言では無いオイルキャッチタンク

オイルキャッチタンクはエンジンから離れた場所にやや長いホースで取り回すのが良いと思います、エンジンに近いと気化した水分が液体に戻らずそのままオイルキャッチタンクを通り抜けてしまう恐れがあります。

今回の謎汁。↓

ガソリン臭の混ざったとても嫌なニオイがします。

意外と忘れやすいので「4で割れる月の第一日曜点検する」とか自分でルールを決めると良いかもしれませんね!

アナログスピードメータの電子化計画2

2025.01.09

少しずつ作業を進めドラム式距離計をステッパーで動かす実験。
机上実験では時速1,400km/hで走っても脱調せずに動くw


目指せ!ウラルでマッハ超え!

アナログスピードメータの電子化計画

2024.12.19

現在2017以降の電子メータに換装して特に不具合は無いのですが、興味本位で「ウラルの古いアナログメータを電子化する」にチャレンジしたいと思います。
ウラルみたいなレトロチックなマシンにはオールドスタイルのメーターの方がお似合いですから、いつか今使っているメーターが壊れたときのために準備しておこうかと。


↑ ウラルビレッジの村長さんから使っていないアナログメーターを譲って頂きました。
自分の年式(2013)よりも古いタイプのデザインですね、とは言え内部構造に違いは無いと思うので早速分解して確認します。

中を開けるとスピードメーター部は電磁誘導とぜんまいバネの釣り合いを利用した言わば電圧計、距離計はギア比1:1000に減速してドラムを回す構造であることが判りました。
1:1000はメーターワイヤー1回転1mというわかりやすい規格ですがこれはロシアの工業規格ГОСТ 1578-76によるものです。


スピードメーターの指針、距離計のドラムそれぞれにステッピングモーターを仕込んでマイコンで制御する予定、特に急ぐ計画では無いのでアイデアを出しながらゆっくり進めていきます。

↑ 開発中の様子。
計測値をそのまま指針で示せば良いだろうと簡単に考えていましたが、自然になめらかに見える制御は意外とノウハウがいるようで一筋縄にはいきませんね...

側車輪カラー実装!

2024.11.27

先日設計した側車用強化?カラーが上がってきました。

↑ 図面通り良く出来ています、無駄にクロモリ鋼ですw

ホイールハブを分解してベアリングやカラーを一旦取り除き、強化カラーに置き換えました。

↑ かなりの肉厚ですね、期待値が高まります!
交換後、試験走行しても特に変化は感じられませんが、長期的にはきっと良い仕事をしてくれると信じております。

初回確認

100kmほど走行したので初期的な不具合が無いか状態を確認しました。

特に摩耗は感じられずほぼ組み付け時のままですね、走行距離を重ねてどのような結果になるか期待です!

側車輪カラー考察

2024.10.12

ウラルの側車輪に掛かる横荷重が苛烈なためか、側車輪のカラーがかなりのスピードで摩耗するのはウラルあるあるのひとつです。

カラーの摩耗が進むとホイールナットが緩みホイールにガタが出るためシャフト自体を損傷したり、ディスクブレーキのモデルではキャリパーのセンターがずれてディスクローターのフロートピンが脱落するトラブルなども起きます。

↑ 削れて短くなったホイールハブのカラー(右)

なぜ削れるのかを考えると、カラーの当たり面が極端に薄いことが考えられます、元々肉薄な設計なのに面取が大きく入っているため当たり面が狭いのです。

これを改良して面圧を減らせば摩耗の速度が減るのではないかと考え、独自の強化カラーを製作することにしました。

↑ カラーの当たり面を多くするためには外径を大きくする必要がありますが、径を大きくするにはフタ状の部品も拡張しなくてはなりません。

また、カラーの外径を大きくすると、本車後輪に付かなくなるので側車専用となりタイヤローテーション出来なくなるデメリットがあります。

↑ 本車後輪はスプラインの内径が26mm程度なので太いカラーは付けられない

これについては元々減ったタイヤを交換する主義でローテーションはしないので運用に困ることは無いと考えました。

さて、部品を発注して試してみますか。

サイレントブロックその後3

2024.10.06

ウレタンゴムで作ったサイレントブロックに交換してから2年半ほど経過したので確認してみます。

フロント側、ショアA90の固いウレタンゴムを低圧縮で組み込んだものです。

特に変化無し、今のところ加水分解の徴候もありません。

リア側、ショアA70の少し柔らかいウレタンゴムを圧縮して組み込んだ側です。

やや下側に偏心していますね、加水分解の徴候は無し。

予想と違い硬めのゴムを低圧縮で組み込む方が変形は少ないようです。

リア側にショアA90を低圧縮で組み込んで実験すれば明確な結果が得られそうですね、実験あるのみ!

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